【国際結婚】フィリピン女性と結婚！日本人父親の子供のビザは？

投稿日2022/2/24

国際結婚（フィリピン）を現実的に考えてお付き合いしていく中で、女性の妊娠が発覚した…そのような嬉しいハプニングは誰にでも起こり得るものです。

いざというときに慌てないように、結婚前の妊娠でやるべきことや、子供の国籍について知っておきましょう。

【国際結婚】フィリピン人の彼女が妊娠したら？子供はどうする？

フィリピン国籍の彼女が妊娠をしたらどうするのか、子供の国籍や戸籍について知っておきましょう。なお、こちらでのお話は、結婚を前提として交際をしており、子供を認知するものとします。

彼女から妊娠の報告があったら、まずは彼女の状況と気持ちを正確に把握しましょう。

保有ビザと離婚からの日数はとくに重要です。彼女の記憶だけでなく、証明ができる公的な書類を用意してもらい、間違いなく把握するようにしましょう。そのうえで、出産する場所と子供の国籍について話し合ってください。

結婚して日本で出産する場合は、病院や住まいなど、基本的なことに加えて早めに以下のことを決めましょう。

妊娠中は飛行機に乗れない時期が発生します。できるだけ早いうちに来日しましょう。来日したあとも、婚姻関係が成立していないと、出産時に健康保険が使えません。早急に婚姻届を出し、結婚ビザを発行してもらうことが重要です。

ただし、離婚歴がある女性の場合で、離婚から300日以内に子供が生まれる場合は注意しなくてはいけません。離婚から300日以内に生まれた子供は、前の夫の戸籍に入ってしまうからです。

フィリピンで出産し、結婚して日本で暮らす場合も、婚姻届を出し、結婚ビザを取得して在留資格を取ります。加えて、子供の国籍に注意が必要です。子供の在留資格や国籍については、次の項目で詳しく解説いたしますので、よろしければご参照ください。

結婚前の妊娠は準備ができておらず、日本では中絶を考える人もいます。しかし、フィリピンはカトリックの人が多く、中絶は厳禁です。妊娠したら生むのが当たり前ですので、まだ子供を考えられない場合は必ず避妊しましょう。

フィリピンで出産し、日本で一緒に暮らす場合は、子供の在留資格や国籍に注意が必要です。

子供の戸籍の扱いは、国によって大きく違います。日本とフィリピンは「血統主義（父母両系血統主義）」という「父と母から受け継いだ血縁関係によって国籍が決まる」という考え方です。この考え方により、日本人とフィリピン人の子供は、両親の国籍を取得できます。

しかし、国籍は出生後自動的に取得できるものではありません。状況に応じた手続きが必要です。

出産までに婚姻関係になった場合で、尚且つ独身であった、あるいは離婚後300日が経過している場合、出生届を出せば子供は日本国籍を取得できます。日本国籍を得られれば、別途ビザを取得する必要はありません。

日本国籍を得るには、フィリピンで出産してから90日以内に日本でも出生届を出す必要があります。90日を超えてしまうと、日本国籍が失われてしまうため注意しましょう。

婚姻関係になる前に生まれた子供は、婚外子になり、母親と同じ国籍を取得します。フィリピン人の彼女との間にできた子供は、フィリピン国籍です。日本国籍を得るためには、父親が認知する必要があります。出生後の認知でも日本国籍を得られますので、フィリピンで出産した場合でも大丈夫です。

認知によって日本国籍を取得するには、出生届の提出とは別に、手続きをする必要があります。必要書類が多く、複雑な手続きになりますので、スムーズに日本国籍を子供に取得させたい場合は、専門家の力を借りることも検討してみてください。

結婚する前にフィリピン人の彼女が妊娠し、日本で暮らすことを考えるなら、早めに結婚した方がよいです。結婚後に生まれた子供は日本国籍が簡単に取れ、ビザや在留資格に悩む必要がなくなります。

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